クリエイティブ、体系、協調というキーワードから、子ども向けプラットフォーム”Scratch”の魅力について書いています。

子ども達と作品を作っていると、良い意味で期待を裏切られると言いますか、かえってこちらが学ぶことが多いものです。

今日から、その喜びと意義に共感を得られるように、「Scratchから学べること」と題して、4回に渡って、子ども達と親御さんの両方に向けて、記事を書きます。

※この連載は、2年程前、僕がとあるプログラミング教室の新米インストラクターだった頃に書いた内容に少し手を加えて書き直したものです。

Scratch (スクラッチ) について

scratch.mit.edu
scratch.mit.edu

Scratch (以下分かりやすく日本語で「スクラッチ」と書きます) の公式サイトより、「スクラッチについて」はこう語られています。

インタラクティブストーリーやゲーム、アニメーションを自由に作れる。

若者たちが、クリエイティブに考え、体系的に判断し、協調して活動することを学ぶための手助けをする。

MITメディアラボのライフロングキンダーガーテングループのプロジェクト。

Scratch – Scratchについて

くれぐれもこのようなリファレンスは、読み飛ばさないようにしましょう。「~とは」、「~について」と、自らを語ったドキュメント(文章)をきちんと読み込むことは、とても大事な行為です。

今回に関しては、「クリエイティブに考え、体系的に判断し、協調して活動することを学ぶ」という点について、深く突き詰めていきます。

その他、スクラッチの操作やデザインについては、使い始めると簡単に分かりますので、そこはある程度の経験と理解を前提に、お話をします。

制作前の心得

この連載は一貫して、「ねずみ」を表現をしたいと思います。もしかしたら「戦い」とか、「ロボット」とか、そういうものに期待される方もいらっしゃるかもしれません。

けれども失礼ながら、それは本当にご自身の表現であり、思い描いているのが既にある物語やゲームの真似ではないかどうかを、まず最初に振り返ってほしいと思います。

リファレンスにあるように、スクラッチは「クリエイティブに考え、体系的に判断し、協調して活動すること」を学ぶ道具です。

  • クリエイティブとは「創造(=新しく作り出すこと)」。
  • 体系的な判断とは、作品やソースコードの役割を判断し、全体の中で担う意味を踏まえて行動すること。
  • 協調とは、コミュニティ参加者が全員楽しくなるように考えること。

その上で、スクラッチは「著作権のガイドライン」を大切に考えています。ガイドラインとは、ルールのようにカチッと縛るものではありませんが、「大切にしようね!」という共感を得たい話、という意味です。

もし「戦い」とか、「ロボット」を表現したいのであれば、それが創作であって、全体を見て判断し、コミュニティ参加者のみなさんが喜ぶことを目標に、作ってくださいね!ということです。

だから、今回は少なくとも自分の創作である、という目標は達成できるように、「ねずみ」をお題とします。

お子さまにとって、著作権を理解することは、難しいことだと思います。いや、大人にだって難しいことに違いありません。けれど、裏を返せば「スクラッチ」は、それを学べる機会を与えてくれているのです。

何を表現するのか?

スクラッチを動かし始める前に、作りたいプログラムの中身を決めましょう。その内容を決めるためには、まずお題に対して、みなさんそれぞれの想像を膨らましょう

本当は実物を観察するのが一番ですが、動画か何かを見ても良いでしょう。そして、それがプログラムで表現できるかどうか、一緒に考えてみることにしましょう。

「ねずみ」の想像

ねずみのイメージ
ねずみのイメージ
  • 「ちょろちょろと動く」
  • 「捕まえようとすると逃げる」
  • 「チーズが好き」

さぁ次回から、この3つの文章を、実際にプログラムで置き換えてみましょう。

この講座でのスプライト(キャラクター)などの用意は、以下のリンクから作品を「リミックス」してください。

https://scratch.mit.edu/projects/391531958/

使用しそうなスクラッチのブロックは、ここに挙げておきます。

それではまた!