Scratchで雨のアニメーションを作ってみましょう。本連載は、親子で読むプログラミング初心者向けの学習サンプルになっています。

はじめに

本連載は、プログラミング学習に関心のある保護者の方が、お子さま(小学3年生以上)と一緒に読むことを想定して書いています。

なるべく分かり易く解説するように努めていますが、”Scratch (以下分かりやすく日本語で「スクラッチ」と書きます) ”が何であるか、どのように操作するのか、という内容については、過去の記事をご覧ください。

課題と目標

今回の課題、雨の表現は、乱数、変数、クローン、条件分岐など、プログラミングの基本的な概念を全て取り入れて制作します。

総復習、あるいはプログラミングの理解度の検定として最適な内容ですので、少なくとも、このブログで取り上げている「ふうせんを飛ばそう!」、「たまごとひな」については、予め読んでおいてください。

この講座では、森、雨粒、雲、傘、太陽の画像を使いますので、ご自身で描くか、以下のリンクから作品を「リミックス」してください。

完成イメージ
完成イメージ

https://scratch.mit.edu/projects/393890060/

最初の考え方

たくさんのものを同時に扱うとき

これまでの学習で、プログラミングでできることや、コンピュータが得意とすることは、だいたい分かってきたかと思います。今回の課題では、スクラッチのクローンの機能を使ってたくさんの雨粒を描く、という全体的な方向性には、ご自身で思い付くことができたでしょうか。クローンを使う場合は、まず単体の動きを考えましょう。

まずは単体の動きを作る

雨粒は、空から地面に向かって落ちる、という単純な動きをすることにしましょう。これは、画面の上から下へ、雨粒を移動させれば表現できますね。

雨粒の移動は、

  • 10歩動かす
  • y座標を10ずつ変える

の2通りのブロックで表現できますが、どちらを使っても良いでしょう。

繰り返しの方法も、

  • 10回繰り返す
  • ~まで繰り返す

のどちらのブロックを使ってもできます。

移動するブロックを、繰り返しのブロックで囲んだら、その手前に、最初の位置を決めるブロックを忘れずに連結させてください。最初の位置は、縦位置(y座標)は150くらいが最適ですが、横位置(x座標)は、乱数を使って、様々な位置から雨粒が降るようにしてください。

僕のプログラムはこんな感じになりました。

ここまでの内容は、実際にブロックを組み立てた作品を、以下のリンクから見ることができます。

https://scratch.mit.edu/projects/393891915/

クローンを使う

雨が一粒、空から地面に向かって落ちる動きを作れたら、クローンを使って動きのコピーをたくさん作りましょう。

まず単体で動くプログラムを、「クローンされたとき」に連結してください。

次に、「旗が押されたとき」に連結して、「(自分自身の)クローンを作る」のブロックを「ずっと」で囲んでください。

このままだと一粒だけ動かない雨粒が見えているので、「旗が押されたとき」に連結して「隠す」のブロックを、「クローンされたとき」に連結して「表示する」のブロックを使いましょう。本体は隠しておき、使わないのがクローンを使うときのコツです。

僕のプログラムはこんな感じになりました。

ここまでの内容は、実際にブロックを組み立てた作品を、以下のリンクから見ることができます。

https://scratch.mit.edu/projects/393892902/

ちなみにクローンを使うときのもう一つのコツは、乱数を使うなどして、クローンごとの動きに違いを付けることです。今回は最初の位置(x座標)を乱数で決めていますが、大きさやコスチュームにも違いを付けていいかもしれません。

今日のお話はここまでです。

できれば次回までに、空に雲を描いておいてください。

ではまた明日!