Googleが開発元のChromium (クロミウム) OSは、ブラウザ機能に特化した軽量の新しいOSで、無料で入手できます。

ChromeOS

最初にもう少し掘り下げて説明いたしますと、Chromebook (クロームブック) という比較的新しいタイプのPCがあるのですが、このPCに搭載されているOSが、ChromeOSというGoogleが開発したOSです。

ChromeOSは、文字通りGoogleのWebブラウザChrome (クローム) の機能に特化したOSです。

「Chromeだけしか使えないの?」と思われるかも知れませんが、僕らの日々の用途と言えば、検索、メール、カレンダー、書類作成、表計算、翻訳、SNS、写真管理など、大抵の用途はGoogleのアプリか、Webサイト・Webアプリで行える範囲で完結しています。

ChromeOSは無駄な機能がない分軽量なので、低スペックのマシンであってもパフォーマスが良いのです。また、データをクラウドに預けておくことで、出先のPC (WindowsやMacも可) や携帯端末で、必要なデータをいつでも取り出して閲覧・編集できるのもメリットになります。

またAndroidアプリも使用できるため、今後、Chromebookがスマートフォン・タブレットとシームレスな関係になっていくことにも期待できます。(2020年4月現在、以下に説明している無料で入手できるCloudReadyでは、Androidアプリは使えません。)

ChromiumOS

さて、ChromiumOSは、ChromeOSの原版のようなもので、Googleがソースコードを開示していて、誰でも自由に入手し、使うことができます。

ただし実際に使用するためには、ソースコードの「ビルド」という専門家にしかできない作業が必要なので、ChromiumOSを無料で使いたい場合はほとんどの人は、CloudReadyというカスタマイズされたビルド済みのOSをインストールして使います。

古いPCにCloudReadyをインストールすれば、疑似Chromebookに早変わり、と言えると思います。

後で実際に使ってみて分かったことですが、CloudReadyは本家GoogleのChromeOSに比べると、機能が限定されるため、ChromeOSの普及版、もっと言えば体験版くらいの存在と言えるかも知れません。

CloudReadyのインストール

USBメモリへのインストール

CloudReadyのインストールは8GB以上の容量のUSBメモリが一つあれば出来ます。ひとまずUSBメモリにOSをインストールして、CloudReadyを体験してみましょう。最終的にマシンにインストールすると、元のOSとデータは消去されますので注意してください。

以下のリンクからCloudReadyをダウンロードできます。

www.neverware.com/freedownload#home-edition-install
www.neverware.com/freedownload#home-edition-install

画面を少し下にスクロールしていくと、以下の画面になります。

画像の左側のボタンを押せば、8GBか16GBのUSBメモリなら、そのままCloudReadyをインストールできてしまうようですが、僕は32GBの持ち合わせしかなかったので、認識されませんでした。

そのような場合は右側のボタンからイメージファイルをダウンロードした後、Chromeの拡張機能「リカバリユーティリティ」より、USBメモリにインストールします。

Chromebook リカバリユーティリティ
Chromebook リカバリユーティリティ

「リカバリユーティリティ」は、本来は故障したChromebookのOSを入れ直して修復するツールです。なので、普通に進めてしまうとCloudReadyをUSBメモリにはインストールできません。

リカバリユーティリティの起動画面
リカバリユーティリティの起動画面

「リカバリユーティリティ」を起動したら、右上の歯車アイコンから、「ローカルイメージを使用」を選択して、先程ダウンロードしたCloudReadyのイメージファイルを読み込んでください。

10分〜20分くらいでUSBメモリへCloudReadyがインストールされます。後は、マシンを一度シャットダウンし、USBメモリからブート(起動)させるだけです。以後、スクリーンショットは撮ることができません。

USBメモリからのブート

通常のようにマシン内蔵のHDDやSSDのようなストレージからではなく、USBメモリからブートさせるには、BIOSの設定を変える必要があります。

BIOSの呼び出し方はPCのメーカーによりますが、Windows10であれば、「設定」からBIOSを呼び出せます。

「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」→「PCの起動をカスタマイズする」と進み、再起動してください。するとオプションの選択画面になります。

「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFIファームウェアの設定」と進むと、BIOSが起動します。

画面は英語ですが、Bootというメニューがあると思うので、USBメモリからの起動の優先順位を上位にしておきます。設定を保存してBIOSを終了します。

上記の手順がうまく行っていれば、USBメモリに入っているCloudReadyが起動し、初期設定が始まります。初期設定が終わると、普通にCloudReadyが使えるので、色々試してみてください。

少なくとも2〜3日は試用してみて、もし気に入ったなら、マシン本体にインストールしてください。

CloudReadyの使用感

CloudReadyのデスクトップ画面
CloudReadyのデスクトップ画面

上の画像がCloudReadyのデスクトップ画面ですが、おそらく、ChromeOSの画面だと言っても違いはほとんど無いのでしょう。洗練されたUIで、とても使い心地が良く、操作に迷うことはありません。

起動は確かに早いです。ブラウザの操作も快適。前回の記事で書きましたが、僕の場合は3年程使った3万8000円の格安WindowsPCにインストールしたので、比較元がそこそこの性能なので、パフォーマスは改善した気がします。

常用アプリ

ご参考までに書き留めておきます。

  • Gmail
  • Googleドライブ一式(ドキュメント、スプレッドシート、フォーム、GASなど)
  • Googleフォト
  • Google Keep: メモとリスト
  • 電卓
  • Dropbox
  • Zoom
  • Text: テキストエディタ
  • SecureShellApp: コマンドライン
  • Pixlr Editor: 画像編集

こんなところです。

本音

ChromeOSは、Androidアプリが使えますが、CloudReadyでは使えません。これは知っていましたが、残念です。

ChromeOSは、Linuxアプリも使えますが、CloudReadyでは実質使えません。これは知らなかったので、本当に残念です。

すると、正直なところ、今ひとつなんですよねー(汗)。

本当は、「CloudReadyいいですよー!!」と、色々な人から共感を得られるようなブログ記事にしたかったのですが。

Linuxアプリに関しては、僕の場合どういう訳か、ターミナルが動かないので、全く何もできません。Flatpakは入っているようなので、Flathubからアプリはインストールできます。しかしローカルファイルやGoogleドライブのファイル位置が分からず、InkscapeもGIMPも、実質使えないんです。

さらには、子供向けに、という考えがあったのですが、「ファミリーリンク」に非対応で、13歳以下の子供のGoogleアカウントは、開くことさえできません。仕方が無いので、架空のアカウントや共有アカウントを作るのは好きではないのですが、自分のサブアカウントを作り、子供に使わせることにしました。

でも、CloudReadyを体験してみたところ、これでAndroidとLinuxのアプリが使えるなら、Chromebookは価値ある買い物なのではないか、と思いました。CloudReadyに関しては、今後のアップデートに期待します。

次回はUbuntu (ウブントゥ) の使用感を書きます。